「たまには恋愛ものもいいかも」そんなときに読みたい本。
イギリスの田舎町に暮らす五人姉妹。母親はそれぞれ良縁を探すべく奮闘中。勝ち気で聡明な次女エリザベスは、資産家のダーシーと出会いますが…
映画化もされており、有名なお話です。
ラブロマンスはあまり好みでないのですが、外国の古典なら大歓迎。
ありきたりのシンデレラストーリーでないのがまたいい。
なかなか進まない関係性にやきもきしつつ、二人を応援したくなります。
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和紙でできた「ひな人形」
今週のお題「雛祭り」
小さい頃、3月が近づくと両親が和室にひな人形を飾ってくれました。
お内裏様とお雛様の顔が怖くて、一人では和室に入れなくなったことを思い出します…
時が過ぎ、すでに実家にあのセットはありません。
しかし、ここ二年くらい母が気に入って飾っているのが、和紙でできたお雛様。
こんな感じのコンパクトなものです。
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伝統のお雛様セットに親しむこともやはり大切ですが、
これくらいかわいいなら、あのころの私も直視できたなあ…と思うのでした。
「人生とは?」悩んだときに読みたい本。
中学生のコペルくんは、おじさんの助けを借りつつ、社会について、人間についての思索を深めていきます。
身構えてしまうような説教くさい話ではなく、読み物としてもしっかりおもしろいです。
私は、どう生きるべきか。
学生の頃も悩んでいたし、大人になった今もまだまだ悩みます。
ことあるごとに読み返したくなる一冊です。
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漫画版も出ているようです!さらに読みやすそう。
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「ほっこり心をあたためたい」そんなときに読みたい本。
賢者の贈り物/O・ヘンリー
貧しい夫妻は、クリスマスの贈り物を買うお金がありません。
それぞれの大切なものを売って得たお金で、なんとか素敵なプレゼントを用意しますが…
すべて本当に短い短編です。
ハートウォーミングなお話がたくさん。
泣けるのは『最後の一葉』。
話のテンポがいいので、『甦った改心』が一番好きかもしれません。
多忙な株式仲買人のロマンス/献立表の春/犠牲打/赤い族長の身代金/千ドル/伯爵と婚礼の客/しみったれな恋人/1ドルの価値/臆病な幽霊/甦った改心/十月と六月/幻の混合酒/楽園の短期滞在客/サボテン/意中の人/靴/心と手/水車のある教会/ミス・マーサのパン/二十年後/最後の一葉/警官と賛美歌/賢者の贈り物
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以前紹介したサキとあわせて楽しめます。
「高度なミステリと高度なSFどちらも楽しみたい」そんなときに読みたい本。
われはロボット/アイザック・アシモフ
ロボット工学三原則を提唱したアシモフによるロボット短編集。
アシモフは、ミステリの名手としても知られていて、
一読では「んん?」と悩まされるような高度なロジックを操ってきます…
話が進むにつれ、だんだんロボットが改良され、進化していくのもおもしろい。
アシモフは自分の短編に一言付け加えるのが好きなようで、たいてい短編の前に1ページぐらいのコメントが載っています。
そのコメントもユーモアたっぷりで、毎回楽しみに読んでいます。
私のお気に入りは、『堂々めぐり』と『証拠』。
ロビイ/堂々めぐり/われ思う、ゆえに…/野うさぎを追って/うそつき/迷子のロボット/逃避/証拠/災厄のとき
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変わったこと、変わらないこと
この1年。
私も、世界も、大きな変化があった。
彼氏が夫になった。
名字が変わった。
引っ越しをした。
はじめて親元を離れた。
家事をするようになった。
転職をした。
コロナでマスクが手放せなくなった。
夫との時間が増えた。
実家の家族と会える時間は減った。
お出かけや旅行が気軽にできなくなった。
おうちで過ごす時間が増えた。
そんな中で、変わっていないことといえば、読書量かもしれない。
仕事が忙しかろうが、結婚しようが、病気になろうが、老いようが、私は本を読む。
何が何でも。
コロナ禍で、たくさんの新しい本、人物、考え方の出会いがあった。
窮屈な現実から逃れるため、もあるだろうけれど。
私の中の無限の世界をもっと広げるために、私は本を読み続けるのだと思う。
来年はどうか、すべての人にとって過ごしやすい1年になりますように。
心が落ち着く本。
日の名残/カズオ・イシグロ
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